格闘技オリンピック製作総指揮:梶原一騎
製作:瀬島光雄
監督:南部英夫
音楽:馬飼野康二
製作国:1980年日本映画
上映時間:1時間36分
配給:三協映画
あなたは、この作品を知っていますか?
四角いジャングルシリーズ最終章の この作品。
本来、四角いジャングルシリーズ全てに言える事だが、本筋がほとんどなくストーリー性がかなり乏しい。
DVDなどのレビューでは、
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1970~80年代に活躍した格闘家たちの試合を収めたドキュメンタリーシリーズの第3作。アントニオ猪木と“熊殺し”と恐れられた空手家のウイリー・ウィリアムスの激しい勝負や、タイガー・ジェット・シンなどの貴重な素顔に迫った姿を捉えている。DVDタイトルは「四角いジャングル 最終章 格闘技オリンピック」。
上記のような書かれ方をしている。
第1作目四角いジャングルの「アリVS猪木」から始まり第3作目のこの作品「ウィリーVS猪木」で3部作を締めようとしていた事がわかるのだが、この3作目が全てが中途半端に終ってしまっている為に分けのわからない作品となってしまっている。

ストーリー性が乏しい為、森田茂なる人物を登場させ「うでっぷし日本一」との関連性を無理やりつけいる。

町でケンカを目にした森田は「うでっぷし日本一」に出場を決意する・・ってあまりにもやらせすぎる。
さらにこの「うでっぷし日本一選手権」はこの映画の為に企画されたものだと思われるが、予備知識無しにこの映画を当時見に行った自分は衝撃を受けました。

知っている人が出てた・・と言うか先輩であった人が出ていたんです。
しかし、この先輩2年位姿を見たことがなく、自分達が高校を卒業する頃には稽古にも出ていなかった。
なにが、情けなかったってあまりにも不甲斐無い試合。
この試合の為、当時この映画を観た後、凄く落ち込んで劇場を出ました。
結局、この大会は途中で打ち切りになった為に映画では結果も語られず、サブストーリーとしていた割にはいつの間にか話題が変わっている。

さらに、中村誠による100人組み手の失敗!
そして、メインとなる「ウィリーVS猪木」戦

思った通りと言うか、両者試合続行不能によるドロー

リング上で両者陣営がもみ合う中、映画はクライマックスへ
結局、この映画は何一つ決着が付いていない物に終ってしまっている。
格闘技の歴史的に見れば今は価値があると思えるものだが、当時はこの映画はなんだったんだ?と思いました。
今でも、見返すと落ち込む映画です。
さらに後日談だけど、地元で公開時に、その不甲斐無い先輩が劇場の入り口あたりでいつもウロウロしていたらしい・・・自分は有名人だと言わんばかりに・・
自分だったら地元から姿を消します・・・